

カーンアカデミーは、誰にでも、どこにいても、無料で世界レベルの教育を提供することを使命とする非営利団体です。あらゆる年齢を対象に、数学、科学、人文科学の何千ものレッスンを提供しています。
生徒にはそれぞれ個性があり、概念やスキルの理解度はさまざまです。ある教科を楽々と理解できる生徒もいれば、段階的なサポートを必要とする生徒もいます。新型コロナのパンデミックによって数多くの教育システムが破壊されたとき、多くの教室間の格差はさらに広がりました。
カーンアカデミーのチーフ・ラーニング・オフィサー、 Kristen DiCerbo氏は次のように語っています。「それぞれニーズが異なるため、一人ひとりを前進させ続けるのは容易ではありません。それぞれレベルも違えば、学力差もあります。先へと進むのにも、それぞれ違うものを必要とします。これは、私たちが長い間解決しようとしてきた問題です。」
本日、カーンアカデミーはGPT‑4を活用したAI搭載型アシスタント、Khanmigo(新しいウィンドウで開く)を導入することを発表しました。Khanmigoは生徒向けのバーチャルチューターおよび教師向けのクラスルームアシスタントとして機能します。カーンアカデミーは2022年、OpenAIの言語モデルの最新バージョンのテストを開始。Khanmigoのパイロットプログラムは、まず限られた参加者にのみ提供される予定ですが、一般の参加者もウェイティングリストへの登録が可能です。
「私たちはGPT-4が教育における新たな道を切り拓くと考えています。多くの人がこのようなテクノロジーを長い間夢見てきました。これは革新的なものであり、学習や教育に効果的に活用できるかどうか、慎重にテストをすすめていくつもりです。」
「私たちはGPT‑4が教育における新たな道を切り拓くと考えています。多くの人がこのようなテクノロジーを長い間夢見てきました。これは革新的なものであり、学習や教育に効果的に活用できるかどうか、慎重にテストをすすめていくつもりです。」
カーンアカデミーは、責任あるAIを探求するための試験的な試みとしてKhanmigoを導入。初期の参加者は、特に数学の問題でミスがないかを確認し、修正のためにフラグ立てを行います。
GPT‑4の主な能力のひとつは、自由形式の質問やプロンプトを理解できることです。人間のように自然な会話ができるこの能力は、カーンアカデミーにおそらく最も重要な機能を提供します。それは、生徒一人ひとりに個別の質問を投げかけ、より深い学習を促すことです。
「カーンアカデミーをはじめ、すべての教育テクノロジー企業が頭を悩ませているのは、生徒に学習中の内容について深く考えるよう促すにはどうすればよいかという点です。」とDiCerbo氏は語っています。「なぜそのように答えたのか?なぜそれが本当だと思うのか?もし~ならどうなるだろうか?」といった質問について考えることなど、つまり、私たちは生徒が単に問題の解き方を理解しているのではなく、その背後にある概念を本当に理解していることを確認しようとしています。」
GPT‑4は近い将来、生徒が学習している内容について、背景や関連性に基づいて理解する手助けを行ったり、コンピュータープログラミングの要点を教えたりできる可能性があることが、カーンアカデミーが実施した初期のテストによって示されています。
「私たちも似たような思いを抱えていたところ、GPT‑4が登場したのです。」とエンジニアリングディレクターのShawn Jansepar氏は振り返ります。「この技術を活用することで、今後数年以内にカーンアカデミーのプラットフォームに家庭教師の代わりになる機能を取り入れるためのロードマップを加速させることができると共に、これまでは夢物語にすぎなかった機能も提供できる可能性があると考えています。非常に強力な大規模言語モデル(LLM)なしには、、こうしたアイデアは実現不可能でしたが、今は実現に向けて着実に進んでいると考えています。」
教師向けにGPT‑4を調整することもカーンアカデミーの最優先事項であり、教室でプロンプトを書いたり、授業用に教材を作成したりするなど、教育現場でGPT‑4を活用する方法の検証を行っています。
「さらにエキサイティングなのは、教師が生徒一人一人に合わせた学習を迅速かつ簡単に提供できるようになる可能性があるということです。」とプログラム・製品管理担当ディレクターの Ricky Chandarana氏は語っています。「私たちは、教師がGPT‑4を使って、その日の生徒全員のカーンアカデミーにおける成績を把握することができると考えています。近い将来、この機能をテストする予定です。」
「生徒たちが、『これを学ぶ意味は?』、『自分に関係があるの?』と問うことはどれほど頻繁にあるでしょう?」とDiCerbo氏は指摘します。「先だって実施したテストでGPT‑4を彼らに使わせてみたところ、彼らは実際にその質問をしてきました。するとGPT‑4は生徒に寄り添った回答をするため、生徒が『自分は~に興味がある』と言えば、GPT‑4は特定のモチベーションを提供できるのです。」


