
Ironcladは、さまざまなタイプの契約ワークフローを管理する企業向けに、契約ライフサイクル管理プラットフォームを提供しています。その創設者らは、AIが法務チームの契約業務に革命をもたらすと信じていました。そして、エンジニアらはOpenAI技術の利用研究を開始してまもなく、そのビジョンが現実のものとなる可能性を感じました。
「GPT‑4が説得力のある契約文章を作成できることに、法務エンジニアの一人が気付きました」とIroncladのチーフアーキテクトであるCai GoGwilt氏は述べています。チームが何よりも驚かされたのは、高度な制御が可能なことでした。

「私たちの興味をそそったのは、GPT-4の指示に従う高い能力でした。文言を完全に書き換えるのではなく、最小限の修正を加えるために使うことができました。これは、契約交渉において重要です。」
2023年3月、Ironcladは初の生成AIアプリケーション「AI Assist™」のベータ版を発表。OpenAIの技術を用いて開発した「AI Assist™」は、契約書の不備や不正を特定し、レッドラインを表示することで契約書レビューの自動化が可能になります。この製品はまた、Ironcladプラットフォーム上の自社専用のAI活用プレイブックに基づいて、承認済みの条項や言語ガイドラインを提供するほか、ChatGPTスタイルのテキストプロンプトに対応します。
Ironcladは、人間を置き換えるためではなく、人間の能力を拡張する目的でのAIの活用を目指しています。GoGwilt氏は、OpenAIのモデルが契約業務にどのように役立つかを初めて目にし、法務エンジニアチームが興奮で包まれたときのことを振り返ります。「『すごい、これは1年目のアソシエイトレベルの仕事に匹敵する』とチームは口々に言い合いました。」そして、素早くプロトタイプの開発に取りかかったエンジニアらは、さらなる「すごい!」を経験することに。「IroncladのコントラクトエディターにGPT‑4を統合し、そのシームレスでパワフルな使い心地を目の当たりにしたことで、製品化に向けたさらなる投資と、顧客への提供が容易に感じられました。」とGoGwilt氏は付け加えています。
Ironcladは2023年4月のサービス開始と同時に、「AI Assist™」をGPT‑4に移植。人間による監視がワークフローに組み込まれ、ユーザーはすべての自動化された提案を受け入れるか否か選択することができるほか、必要に応じてAI機能を完全にオフにすることができます。さらに、Ironcladの顧客データは非公開であることが保証され、デフォルトでは、OpenAIはAPI経由で送信されたデータをモデルのトレーニングや改善に使用することはありません。
「AI Assist™を使った結果は私たちの想像を超えるものでした。通常、契約書のドラフトの修正には約40分かかりますが、AI Assist™を使えば2分で完了します。」
現在まで、「AI Assist™」はIroncladにおいて最も短時間で導入された機能の1つとなっています。
発表以来、顧客から圧倒的に好意的なフィードバックが寄せられたことは、「Assist™」が法律分野にもたらした革新的な変化を浮き彫りにしています。Ironcladのビジョンは現実になりつつあります。AIによって法務チームの業務の効率化が進み、今後もさらなる改善が進む見通しです。慎重にイノベーションに向き合い、人間のプロセスを置き換えるのではなく、改善を追求することで、Ironcladは法律業界が生成AIのメリットを受け入れる道のりを築いています。


