
OpenAI では、AI の恩恵をできるだけ多くの人に届けること、そして試行錯誤を重ねながらイノベーションを進めていくことを、大切な考え方としています。私たちは、AI は人類が直面する最も難しい課題の解決に役立つべきだと考えています。そして、その最前線で取り組んでいる組織の声に耳を傾け、そこから学ぶことが重要だと捉えています。
2025年7月、私たちは、イノベーションと公共の利益が交わる領域で活動する非営利団体やミッション志向の組織を支援するため、5,000万ドルの拠出を発表しました。この取り組みは、日々の生活を営む人々や地域のリーダー、そして地域社会の発展に取り組む専門家から寄せられた声をもとにしています。こうした声は、100以上の団体と、700万人以上の米国民を代表する500人以上の参加者による非営利委員会のヒアリングセッション、全米規模の OpenAI Nonprofit Jam、さらに American Federation of Teachers や AARP の Older Adults Technology Services といった現場の団体との継続的な連携や対話を通じて集められました。
本日、助成金の第1回募集を開始しました。助成金は使途を限定せず、非営利団体や地域に根ざした組織の専門性を尊重し、その力を活かしていただくことを大切にしています。応募受付は2025年10月8日23時(米国太平洋時間)に締め切り、助成金は年内に交付される予定です。応募にあたって、現在 AI ツールを利用している必要はありません。
応募を希望する団体は、こちら(新しいウィンドウで開く)から助成金ポータルにアクセスしてください。応募資格などの詳細については、以下をご確認ください。
AI 導入の検討段階からパイロット導入、実運用に至るまで、あらゆる段階の組織からの応募を歓迎します。大きなインパクトは、新しい試みや、まだ広く実証されていないアプローチ、あるいは思いがけないところから生まれることもあります。
People-First AI Fund では、以下の3つの分野で活動する組織を支援します。
- AI リテラシーと理解の促進:コミュニティが AI を活用し、自ら判断していけるよう、必要な知識やスキル、そして自信を育む取り組みを支援します。具体的には、教育プログラムやメディアを通じた取り組み、AI に触れながら理解を深める機会づくりなどが含まれます。なかでも、実践的なスキルの習得につながる取り組みに注目しています。たとえば、教育者や宗教指導者、若者の支援に関わるメンター、アーティストなど、地域で信頼されている人材を育成し、AI に関する対話をより身近で意味のあるものにしていく取り組みなどが考えられます。
- コミュニティ主導のイノベーション:人々の暮らしの中で AI がどのように使われるべきかを、コミュニティと共に考え、形にしていく取り組みを支援します。特に、コミュニティが主体となって設計や意思決定に関わる取り組みを重視します。そうした取り組みが、AI を通じて地域社会をより良くし、人々の健康やつながり、暮らしの充実につながると考えています。具体的には、AI を活用して重要なサービスへのアクセスを広げ、その提供を改善する取り組みや、健康、メンタルヘルス、コミュニティの信頼構築といった分野で、地域と共に設計されるアプローチなどが含まれます。学校や図書館、診療所、コミュニティセンターなど、地域に根ざした場で活動する組織や、取り組みの設計に住民(若者を含む)が積極的に関わっているケース、また、高齢者や地方のコミュニティ、言語の壁を抱える人々など、これまでデジタル分野から取り残されがちだった層に向けた取り組みを重視します。
- 経済的機会の拡大:AI の可能性を活かしながら、公平で包摂的、かつコミュニティ主導のかたちで、意義ある仕事へのアクセスを広げる取り組みを支援します。たとえば、特に若者が将来の仕事に備えられるよう支援するプログラムや、ケアに携わる人や地域の事業者を支援するツール、働く人が安定した生活基盤を築けるようにする取り組みなどが考えられます。また、地域文化を尊重し、働く人のニーズを中心に据えた、協同組合やコミュニティ型プラットフォームといった「価値を分かち合う仕組み」にも関心があります。すべての取り組みにおいて、人の仕事を置き換えるのではなく、その力を引き出すような活用を重視します。また、AI の恩恵が一部に偏るのではなく、広く行き渡ることを大切にしています。
本ファンドは、より大きなビジョンに向けた第一歩です。コミュニティのためにではなく、コミュニティと共に耳を傾け、学び、築いていくことで、インテリジェンス時代のあり方を形づくっていくことを目指しています。今後、助成先の皆さまと共に取り組みを進め、それぞれの実践から学んでいけることを楽しみにしています。
People-First AI Fundは、有効な 501(c)(3) ステータスを有する米国拠点の非営利団体を対象としています。本ファンドへの応募は、1団体につき1回限りです。主な要件は以下のとおりです。
- 米国拠点の公益慈善団体であり、有効な501(c)(3)ステータスを有し、同要件を満たしていること。
- 米国50州またはコロンビア特別区に所在し、主な活動をこれらの地域内で行っていること。
- 年間運営予算が50万ドルを超える団体を主に対象とし、1,000万ドル未満であることを条件とします。
- AI の利用経験は問いません(検討段階から実運用まで、あらゆる段階の組織が対象です)。
- 再助成目的で資金を使用しないこと。
- フィスカルスポンサーシップを受けているプロジェクトでないこと。
2025年9月10日更新:応募資格に関して多数のお問い合わせをいただいています。補足として、現時点では、独立した運営予算が1,000万ドル未満であっても、大規模な組織に属するプログラム、センター、部門からの応募は対象外となります。また、すべての提案内容は米国内を対象としたものである必要があります。これらの条件に当てはまらないものの、重要な活動を行っている団体があることも認識しています。今後、そうした団体にもご参加いただける機会を案内していく予定です。
応募には、こちら(新しいウィンドウで開く)の助成金ポータルにアクセスし、プロフィールを作成のうえお手続きください。応募は1団体につき1件までですが、提案には複数の協力者を含めることができます。
申請内容がすべて記入され、応募ポータルから提出されたもののみ審査対象となりますのでご注意ください。応募手続きに関するご不明点は、peoplefirstfund@openai.com までお問い合わせください。なお、個別の提案内容に関するご相談には対応できませんのでご了承ください。


