リートンが GPT‑5 を活用し、韓国で数百万人向けのライフスタイル AI を構築
リートンは GPT‑5 を活用し、韓国全土で 650 万人に利用される AI アプリに拡大。今、その取り組みを東アジアへと広げています。

韓国では、数百万人がリートン(Wrtn)の AI アプリを使って会話し、学び、タスクをこなしています。リートンを特別な存在にしているのは、優れたモデルだけにとどまらず、人々が次々と新しい使い方を見出していることです。
サービス開始当初、リートン(新しいウィンドウで開く)は個人の生産性向上に焦点を当て、日々の作業を効率化する AI 文章作成アシスタントやノート作成ツールを展開していました。
しかし、生産性の向上はあくまで出発点にすぎず、同チームは、AI を日常生活に溶け込む自然な言語インターフェースにするという、さらに大きなビジョンを抱いていました。
カカオトークや LINE フレンズといったキャラクター中心のプラットフォームがデジタル文化に根付く韓国で、リートンは「ライフスタイルAI」と呼ぶ新たな可能性を見出しました。これは、親しみやすさと高い機能性を兼ね備え、人々が学び、創造し、探求を深めていけるよう支援するテクノロジーです。
「本当の可能性は、誰もが気軽に発見や創造に挑戦できる AI にあると私たちは気づいたのです」
AI をもっと身近にするために、チームはペルソナに基づくプロンプト設計や記憶を支える仕組みづくりに注力し、ローカライズ作業にも丁寧に取り組みました。その結果、韓国語のスラングや話し言葉のリズムにも自然に対応できる、スムーズな対話が実現しました。こうして誕生したのが、キャラクターと自由にやり取りできるチャットプラットフォーム「Crack」です。ストーリーづくりや語学学習、自己表現を気軽に楽しめる仕組みによって、Crack は韓国で収益トップのチャットアプリへと急成長しました。
現在、リートンのプロダクト群は AI Supporter、Labs、Crack へと広がり、月間アクティブユーザー数は 650 万人に達しています。継続率は 2 倍に、ユーザー 1 人あたりの利用時間は 4 倍に増え、利用者層も学生から社会人、さらに家族ユーザーへと広がっています。今では誰もが、AI が創造性や好奇心を引き出す新しい方法を発見しています。
リートンが直面した最大の課題のひとつは、韓国語で自然な会話を実現することでした。初期の GPT‑3 の出力は、英語を機械翻訳したようなぎこちなさがありました。
しかし GPT‑4、GPT‑4.1 では大きく改善され、スラングやユーモア、新しいネット用語までも自然に表現できるようになったのです。 応答を制御しつつ人間らしさを保つために、チームはユーザーのノートを反映させるシステムプロンプトの挿入やペルソナに基づく役割設定、温度パラメータの調整を組み合わせ、人間らしい自然な対話を実現しました。
「今では多くの韓国人が、不自然さやぎこちなさをほとんど感じなくなっています」と Park 氏は語ります。「この仕組みは日本市場にもそのまま活用できました。一度こうしたローカライズを整えれば、その後はモデルの性能向上によって自動的に成果が伸びていくのです。」
リートンはルーター型アーキテクチャを採用し、分類やトラフィック制御は GPT‑4o mini や GPT‑4.1 mini といった軽量モデルに、カウンセリングや学習支援など負荷の大きい処理は GPT‑4.1 やマルチモーダル TTS に振り分けられています。このモジュール構造により、アップグレードがスムーズになります。新しい OpenAI モデルは最小限の変更で組み込むことができ、すぐにパフォーマンスと ROI を高められるのです。

ルーターのアップグレードの結果、セッション時間は 15% 伸び、初月の継続率も 10% 向上しました。音声モデルを追加したことで、初月だけで 1 万時間を超える学習支援の対話が行われました。ユーザーは学習支援からストーリーづくりまで幅広い用途でリートンのツールを使い始め、その親しみやすいデザインによって、活用の幅がチームの想定を超えて広がることが示されました。
GPT‑5 の公開初日から導入を始めたリートンは、今回の GPT‑5 のリリースでさらに大きな成果を上げました。「GPT‑5 ではユーザー数と利用時間がすぐに増加しました」と Park 氏は語ります。
実際、公開からわずか 1 週間でデイリーアクティブユーザーは 8% 増加しました。GPT‑5 は指示の追従が一貫し、文脈理解も強化され、さらにパーソナライズ性能も向上しました。こうした改善により、リートンは全製品において、意図分類やウェブ検索などでパフォーマンスの向上を実感しています。
リートンは生産性ツールの枠を超えて活用領域を広げることで、高度なモデルが学びや創造、コミュニケーションの場で数百万人にとって身近で役立つ存在になり得ることを示しました。
OpenAI の新しいリリースのたびに、そのミッションは一歩ずつ前に進んでいます。リートンはモデルの進化に合わせて、AI を創造や学習、探求のためのツールへと進化させるシステムを築いています。


