Superhuman
Superhuman、OpenAIを活用しメールの新時代への扉を開く。

仕事がオンラインに移行され、オンラインで仕事をする約10億人がメールの管理に1日あたり3時間(新しいウィンドウで開く)近くの時間を費やしています。これはつまり年間1兆時間近くの時間を人々がメールに費やしていることになります。
Superhumanは、受信トレイの管理に使われる時間を削減することを目指しています。同社は、ユーザーの時間を節約し、価値を推進し、エンゲージメントを向上する次世代AIメール製品を構築するためOpenAIのAPIを使用しています。

どの企業でも、かなりの割合の従業員(その割合は30~50%で、該当者は財務や営業、サポートなどの職務の従業員であるとSuperhumanは推定しています)が日々メールの送受信に時間をとられ、未読のメールが溜まった受信トレイに頭を抱えています。メールはあまりにも簡単に見落とされ、業務の遅延につながることもあれば、誤って処理されミスや風評被害につながるといった事態を招くこともあります。
Superhumanは、各種メール自動化機能が内蔵され、GmailやOutlookなど一般的なメールサービスが組み込まれた同社の人気製品を活用しこの問題の解決に取り組み始めました。そこで同社が着目したのが、同社のビジョンを次の段階へと進め、メールの利用体験を根底から変える機会を提供するAIでした。
「多くの人々が、年間数冊の小説が書けるほど大量のメールを書いています。費やす時間、読む量、書く量の点でメールには、AIによって人々の生活に非常に大きな価値をもたらす絶好の機会が秘められています」
Superhumanは、OpenAIのAPIが搭載されたSuperhuman AIを飛躍的に発展させており、すでにGPT搭載の多数の機能をローンチしています。ここではその一部をご紹介します。
- Write with AI (AIを使って書く):入力されたプロンプトを完全なメールに変換する機能
- Rewrite in Your Voice(音声でリライト):ユーザー本人の書き言葉の表現やトーンでメールを書き変える機能
- Write with Your Voice(音声で書く):音声入力された文章を完全なメールに変換する機能 - これによりユーザーは二言三言話すだけでメール作成が可能
- Auto Summarize(自動要約):ユーザーの受信トレイの各メールとスレッドの内容を1行にまとめた最新の要約を表示する機能
- Instant Reply(即返信):状況に応じた返信オプションから希望のオプションをワンクリックで選択するだけでメールに返信できる機能

プロジェクト立ち上げ当初から、OpenAIはSuperhumanのAI導入ロードマップの“目玉”であり、それにはいくつかの理由がありました。
- スタートアップの社風&サポート:Vohra氏は次のように話します。「OpenAI自体がスタートアップだったことから、仕事を驚異的なスピードで片付ける方法をOpenAIは熟知しています。エンジニアやGTM(市場進出戦略)部門の担当者、エグゼクティブなどOpenAIのさまざまなスタッフとコンスタントにやりとりさせていただいています」
- プライバシー第一:Superhumanは、機密のメールスレッドに埋め込まれているため、顧客は当然自社データの保護について懸念しています。OpenAIは、条件を満たすユースケースに対してゼロデータ保持(ZDR)を提供しているため、Superhumanはプライバシーとコンプライアンスに関する自社の厳しい要件を満たすことができています。
- 最適化されたパフォーマンスとコスト:OpenAIのAPIは、パフォーマンスとコストの特徴が異なる幅広いモデルへのアクセスを提供しています。このためSuperhumanは十分な情報を得た上でトレードオフできます。さらにVohra氏は次のようにコメントしています。「OpenAIは、次の最善のモデルの半年から1年以上先を行くモデルを提供しています。したがって、この業界をリードする企業であることは間違いありません。モデルの出力の質の点でも、モデルの動作の速さの点でも、この業界をリードしていることは明らかです」
SuperhumanによるSuperhuman AIの展開は大成功を収め、高いユーザー導入率を達成し、ワークフローの高速化を実現しています。
- 高いAIオプトイン率:Superhumanのユーザーの85%以上が新しいGPT搭載機能にオプトインしています。
- 利用率の上昇:使用状況より、ユーザーがオプトインしているだけでなく、機能を実際に利用しており、利用率は経時的に上昇していることが明らかとなっています。例えば、「Write with AI (AIを使って書く)」機能の平均使用回数は週25回で、この回数はローンチ時より55%増加しています。
- 受信トレイの処理速度が2倍に:Vohra氏は次のように話します。「当社の各種AI機能により、顧客は約2倍の速さで受信トレイを確認できます」
- メール作成速度が2倍に:Superhumanの「Instant Reply(即返信)」機能は、返信メールの下書きを作成するためOpenAIのAPIを使用しています。これにより、ユーザーは「送信」を押すだけでメールに返信できます。Vohra氏は次のように指摘しています。「ベータ版でユーザーは、以前の2倍の速さでメールを作成できました。短縮できた時間にユーザーが送信するメールの件数を掛ければ、この機能だけで週に1時間以上時間を節約できます」

「メールを立ち上げたら、すべてのメールのスレッドが1行に要約され、返信メールが下書きされた状態の受信トレイが表示され、あとは「送信」を押すだけだったら…どうでしょうか」とVohra氏は言います。数年前であればそんなことは“ありえない”ことだったかもしれませんが、Superhumanは、OpenAIのAPIを使用してこのエンドツーエンドの体験を構築し、ローンチしたのです。メールはすべてAIによって自動生成された要約と共に提供され、ユーザーはAIによって下書きされた返信メールから希望の返信を選び、すぐに送信できます。「こういったAI機能のおかげで、昨年Superhumanのユーザー基盤は急速に拡大し、1週間あたりの新規ユーザー数が2倍以上に増えています」
今後の展望 - Superhumanは、近い将来GPTベースのエージェントがメールを自動的に絞り込み、選別し、返信できるようになり、会議やアポのスケジュールを設定したり、オンラインと現実世界の両方で基本的な操作を行ったりする世界を想像しています。「Instant Reply(即返信)」機能の成功は、エージェント主導のメールが現実となる未来が当たらずといえども遠からずであることを証明しています。
「SuperhumanとOpenAIは、AIの今後の方向性に関してかなり共通した期待を持っています。いずれの企業もAIテクノロジーは、人間が何かを達成する能力を高めるものだと考えています」


