RingCentral の AI ネイティブな働き方:開発から運用まで
ChatGPT Work と Codex により、RingCentral は AI プロダクト機能の開発を加速し、業務知を一元化しています。

ビジネスコミュニケーション分野で約30年にわたり革新を続けてきた RingCentral は、年間売上高26億ドル超、世界各地に数千人の従業員を擁するグローバル企業へと成長しました。現在は AI ネイティブな働き方を取り入れ、革新の伝統をさらに発展させています。RingCentral は、全社員が ChatGPT Work と Codex を自由に試せる環境を整えました。これにより、エンジニアリング経験の有無を問わず、誰もが変革をもたらすプロダクトやインフラを構築できます。
「実用的な AI ツールを全員が使えるようにすれば、会社全体がプロダクト組織になります。AIR、AVA、ACE からなるエージェント型音声 AI ポートフォリオをはじめ、当社のあらゆるプロダクトが進化します。アイデアから機能提供までの距離を縮められるからです。それこそが、AI ネイティブ開発で実現できることです」
グローバルなエンジニアリング組織全体で AI 活用力を高めるため、RingCentral の CEO オフィスは「AI ネイティブ・チャレンジ」を主催しました。参加者全員に ChatGPT Work と Codex が提供され、指定されたワークフローや制約なしに、一気通貫のプロジェクトを完成させる課題が与えられました。
これは単なるコーディング演習ではありません。計画、実装、テスト、文書作成、CI/CD、反復改善まで、AI ネイティブ開発のライフサイクル全体を社員が実践する取り組みでした。ほぼ全員が実際に機能するリポジトリを作成し、非技術職や経営幹部を含む数千人の社員が、稼働するプロジェクトを完成させました。
RingCentral にとって、このチャレンジは「社内で AI を活用し、顧客向けプロダクトを迅速に構築する」という広範な戦略の実践モデルです。同社は、Codex を活用した同じアプローチにより、RingCentral AI Receptionist(AIR)、AI Virtual Assistant(AVA)、AI Conversation Expert(ACE)という自社の AI プロダクト群の開発も加速し、アイデアから顧客向け機能の提供までの距離を縮めています。
「このチャレンジから得た最も明確な教訓は、AI ネイティブ開発がエンジニアを置き換えるものではなく、その力をさらに引き出すものだということです。AI は開発サイクル全体を加速させますが、人間は引き続きプロセスに関与し、プロダクト要件の策定、ビジネスの背景情報の提供、アーキテクチャ上の意思決定を担い、すべての成果をテストして検証します」
—プロジェクトを主導した RingCentral のエンジニアリング責任者
AI ネイティブ・チャレンジなどの取り組みに後押しされ、RingCentral の非エンジニアリング部門も AI ネイティブな働き方を採用しています。プログラムマネジメントオフィス(PMO)は ChatGPT Work を活用し、プログラム管理の OS ともいえる仕組みを構築しました。分散したメモやチャット履歴に代わり、進捗管理、レポート作成、リリース統制、知識移転を AI 活用ワークフローで行っています。
「ChatGPT は、私のプロジェクトに関する情報を一つにまとめてくれます。ChatGPT Work を使えば、その情報を具体的な行動に移し、実行できます」
その用途の一つが、進捗レポートの自動化です。PMO チームは ChatGPT Work を使い、Jira、Google Sheets、CRM システムなどで追跡されている課題から通知を生成するワークフローを構築しました。会議で「何が変わったのか」を確認する状態から、阻害要因、担当者、対応策をあらかじめ明確にして臨める状態へと変わりました。
数千人のエンジニアがゼロから構築に挑む自由な実験の呼びかけとして始まった取り組みは、今では PMO のようなチームがプログラムを運営するための基盤へと成熟しています。ChatGPT Work によって手作業での調整が減り、RingCentral の PMO は、より多くのプロジェクトを高い精度で管理できるようになりました。
エンジニアリングでも運用でも、共通するのは、社員が AI を自由に試せる環境が個人のスキルだけでなく、会社の運営を支えるインフラも築くということです。

