Indeed、何百万人もの求職者に状況に応じたジョブマッチングを提供するためOpenAIを使用

「人々の就職を手伝う」というミッションを掲げるIndeed(新しいウィンドウで開く)は、世界ナンバーワンのジョブサイトです1。350万社以上の雇用主が3,200万件以上の求人を掲載しているIndeedには、毎月3億5,000万人のユニーク訪問者2がアクセスしています。ただし着目すべきは、3秒に1人がIndeedで仕事を獲得している点です3。
Indeedが設立されて以来AIは、求職者の履歴書、Indeedのプロフィール、その他の資格に基づいて、AIによるおすすめの求人を求職者に送信する「Invite to Apply」などの機能を通して、Indeedのプラットフォーム上で求職者と雇用主との間に築かれる何百万ものつながりを強化しています。AI、特に生成AIの改善は、大きな期待が持てる新たな方法で、求職者を求人とマッチすることに役立っています。OpenAIのGPTモデルとファインチューニングされた機能を活用し、Indeedは、候補者の経歴または前職での経験が求人に適している理由をより明確に説明するため、「Invite to Apply」機能のパーソナライズされた言語を強化しました。
Indeedの初期のAIモデルは、求職者と雇用主の求人募集を効果的に一致させ、一致する理由について簡単な説明を提供するものでした。ところが、Indeedの製品部門とエンジニア部門は、OpenAIのGPTモデルであれば、自然言語を取り入れることで、候補者に特定の仕事が推薦される理由に関してよりわかりやすい背景を提供することができるはずだと考えていました。
そして、求人が推薦されていることをより明確に示す「理由」を追加することが、OpenAIと取り組みを行うIndeedのチームの目標となりました。
Indeedのエンジニアリング部門は、2023年にOpenAIの使用を開始し、「Chat Completions API」に関するOpenAIのドキュメントに従って、独自のFew-shotプロンプティングの開発に取り組みました。開発プロセスを通して同部門は、導入段階はもちろん、ローンチ後も厳しいA/Bテストを実施し、あらゆる変更を継続的にモニタリング・評価しました。

Indeedは、説明の中で関連のある「理由」の数を増やすには、Few-shotプロンプティングを使用して応答するようにモデルをトレーニングすることが効果的であることを突き止めましたが、同社は規模が大きすぎるため、この方法ではトークンの消費数が増える結果となってしまいました。効率を向上するため、OpenAIとIndeedは、60%少ないトークン消費量で同様のプロンプティングの結果を実現できる小規模のGPTモデルをファインチューニングするため協力して取り組みを進めました。
ファインチューニングのプロセスの一環として、同社はデータ拡張にGPT‑4を活用し、具体的なコンテンツガイドラインを構築しました。また、LLM生成出力のラベリング、自動評価を促進するためのGround Truth(正解)の作成、モデルがニュアンスを理解できるよう支援するコンテキストの追加などを含むアノテーション操作も構築しました。
さらにテストを実施したことで、おすすめ求人のパーソナライゼーションにより条件を満たす候補者数が増え、価値が実証されました。パーソナライズされた求人情報を拡大するため、IndeedはOpenAIと連携し、2024年1月にプロビジョニングされた専用インスタンスを採用しました。Indeedのエンジニア部門は、ファインチューニングされたGPTモデルをこれらのインスタンスに展開することに成功しました。そしてこれにより、何百万人もの求職者の雇用機会をパーソナライズすることが可能となりました。
「当社は何十年にもわたって、求職者と雇用主をつなぐお手伝いをするため、自社のAIマッチングテクノロジーに投資してきました。当社のマッチングがどれだけ優れているかとは関係なく、推薦システムの成功の鍵は“説明可能”であることです。OpenAIのGPTによる説明とIndeed独自のAI、そして広範にわたるマーケットプレイスに関するデータを組み合わせることで、当社はより多くの求職者をより速やかに求人につなぐことができています。これは求職者、雇用主、社会にとっても良いことです」とIndeedのCEO、Chris Hyams氏は話します。
GPTが作成したパーソナライズされたメッセージの効果は、数ヶ月の間に1日あたり2,000万件近くまで拡大された多段階の実験を通して実証されています。
「当社は常に≪Invite to Apply≫の体験を改善する方法や求職者に関連のある機会を見つける方法をテストしています。1日あたり100万件から2,000万件に拡大しても、Open AIのGPTモデルのファインチューニングは、パーソナライズされたおすすめを提供することに役立っています」とIndeedのプラットフォームPM、Horatio Lun氏は話します。
Indeedのチームは、従来のジョブマッチングバージョンの「Invite to Apply」と、求職者向けにカスタマイズされた追加のコンテキストが含まれるGPT搭載バージョンを比較テストしました。パフォーマンスが著しく向上したことは一目瞭然でした。
- 新規求人応募数が20%増
- 下流の成功率が13%増:これはより多くの候補者が応募する可能性が高いだけでなく、雇用主が応募者を適任者だと判断し、最終的により多くの採用につながっていることを示しています。

GPTによるコンテキストを自社の「Invite to Apply」機能のために活用することで、テスト中、条件を満たす候補者と採用者両方の数が増加しました。そしてこれは、Indeedの収益にプラスに働きました。
「重要なのは当社がOpenAIとROIをポジティブな方法で活用できていることです。だからこそ当社は、自社の収益成長に役立つ方法でこの新たなインフラストラクチャに投資し続ける多くの機会を見出せているのです」とIndeedのCEO、Chris Hyams氏は指摘します。
「Invite to Apply」は、IndeedがOpenAIテクノロジーを活用していかにIndeedが成功を見出したかを示す一例に過ぎません。よりパーソナライズされた魅力的な利用体験を実現し、求職者が新たな機会を見つけ、雇用主が速やかに人材を雇用できるよう支援するため、10種類近くのIndeedの製品でOpenAIが使用されています。