BBVA は AI を実証実験から全社活用へどう広げているのか
BBVA は AI の実証実験から全社導入へと移行し、各チームの日常業務に AI を組み込むことで、生産性や意思決定、顧客体験の向上を進めています。
成果
3 hours
従業員1人あたりの週間削減時間
成果
83%
週間アクティブ利用率
成果
80%+
ワークフロー検証における効率向上
成果
20,000+
銀行全体で作成されたカスタム GPT の数。うち約4,000件の GPT が高頻度で利用
1857 年に設立された BBVA は、ヨーロッパ、メキシコ、南米、トルコ、米国で事業を展開し、数千万人の顧客にサービスを提供しています。世界で最も革新的な金融機関のひとつとして知られる BBVA は、AI を試験的な取り組みではなく、新しい働き方として、また組織全体の中核的な能力としてグローバルに導入しています。世界で最も革新的な金融機関のひとつとして知られる BBVA は、AI を試験的な取り組みではなく、新しい働き方として、また組織全体の中核的な能力としてグローバルに導入しています。
「AI を技術的な取り組みとしてではなく、ビジネス戦略の一部としてどう位置づけるかについて、多くの議論を重ねてきました」と、BBVA のデータ&AI グローバル責任者である Antonio Bravo 氏は語っています。
Antonio Bravo 氏とグローバル AI 導入責任者の Elena Alfaro 氏に、同行がどのようにチームや事業部門全体で AI 活用を拡大しているのかを伺いました。
「当初は3,000名の従業員に導入し、その後すぐに11,000名へと拡大しました。」
導入の舞台裏
BBVA は、信頼・ガバナンス・体系的な学習を基盤に AI プログラムを構築し、セキュリティを損なうことなくスケールを実現しました。「私たちは、AI を安全に学び、活用できる環境をつくりました」と Alfaro 氏は語ります。
BBVA は実験を非公式に進めるのではなく、信頼できる環境に取り込み、安全なツールと明確なガイドラインを提供することで、シャドー AI のリスクを減らしました。「シャドー AI ではなく、安全に実験を始められるプラットフォームを提供しました」と Alfaro 氏は述べ、「CEO や会長を含む 250 名のリーダーに対して特別なトレーニングを実施しました」と付け加えています。
- ChatGPT Enterprise の全世界のチームへの導入
- セキュリティ、法務、コンプライアンス部門が初期段階から連携
- 従業員が数千件のカスタム GPT を作成
- CEO・会長を含む250名の上級管理職がトレーニングを受講
この体系的なアプローチは、全社規模で成果を生み始めています。
ペルーでは、社内開発されたアシスタントを3,000名以上の従業員が利用しており、問い合わせ対応時間を約7.5分から約1分へと短縮し、約80%の削減を実現しました。導入はネットワーク全体に拡大しています。
従業員がその価値を実感すると、利用は自然に広がり、「もし ChatGPT が使えなくなったら辞めるしかない」と冗談を言う人も出るほどでした。
「使い始めると手放せなくなりますし、本当に役立っていると実感できます。」
主な成果
- 従業員1人あたり週に約3時間を削減
- 83% の週次アクティブ利用率
- ワークフロー検証で最大 80% 以上の効率向上
- 銀行全体で2万件以上のカスタム GPT を作成し、そのうち約4,000件を頻繁に利用
リーダーシップから得た教訓
- リーダーシップが方向性を示す:会長や CEO を含む250名の上級管理職が、自ら実践的に学びました。
- ガバナンスを基盤に据える:セキュリティ、法務、コンプライアンス部門は初日から連携し、拡大を妨げるのではなく支える役割を果たしました。
- シャドー AI を安全な AI 活用へ導く:常に人が関与する形で、安全に実験できる環境を整備します。
- 十分な規模で早期に展開する:一定規模で始めることで、実際の効果を早く把握できました。
- 現場に裁量を与える:業務に最も近いチームが数千件の GPT を作成し、現在では銀行全体で共有されています。
今後の展開
BBVA は、「The Eight」と呼ばれるロードマップを展開し、人工知能(AI)の活用拡大を進めています。これにより、顧客との接点、リスク管理、業務の自動化、技術力強化のあり方を進化させることを目指しています。この変革における大きな前進により、同行はイノベーションを通じて商品・サービスを抜本的に強化するとともに、価値創出に向けて業務の進め方そのものを構造的に進化させていきます。
OpenAI と BBVA は、戦略的提携の一環として、「The Eight」の推進に向けて積極的に連携していきます。


