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OpenAI

Match Group

ChatGPT Enterpriseを使用して、創造性とインパクトをビジネスに吹き込むMatch Group。

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Match GroupはTinder、Hinge、OkCupidなどのサービスを運営するオンラインデートのグローバルリーダーです。同社は新時代のAIを製品や社内業務に取り入れたことで、ChatGPT Enterpriseにより社員の幸福度や創造性が向上し、さらなる成功に導いていることを実感しているとしています。

二人の女性が反対向きに並んで横たわり、グラデーションの抽象的なイラストレーションが施されている。

優れた製品づくりには技術だけでは不十分

Matchグループは常に製品の改善を図るだけでなく、新たなつながりを生み出す魔法のようなユーザー体験の構築に取り組んでおり、そのためには、社員の成長とつながりを継続的に支援する必要があります。

「豊富な知識と経験を持ち、既成の学問分野の枠を超えて協力し合える人々の方が、より多くのイノベーションを生み出せるのです。」
Match Group イノベーション担当VP、Mark Kantor氏

しかし、チームメンバーが同じ言語を話さない場合は文字通り、コラボレーションが行き詰まることがあります。  「ソウルと日本にスタジオがあり、アメリカのチームとコラボレーションする必要があった」と Kantor氏は話しています。メンバーの多くは英語が流暢でないため、深い技術的な会話が難しいという課題を抱えていました。

多くの場合、人とつながる上での隔たりとは個々のスキルや知識の違いの問題であり、社員が創造性を十分に発揮したり、チームや役割を超えてシームレスに働いたりすることを妨げています。デザイナーやプロダクトマネージャーは新製品のアイデアを思いつくことがあっても、それを効率的にプロトタイプ化するためのコーディングスキルは持っていません。また、文章作成能力が低いチームメンバーは、説得力のある提案書や高品質なドキュメントの作成に苦労するかもしれません。  これらの課題は、今やAIによって克服可能です。

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「私たちのチームは、生産性を向上させたり、コラボレーションを改善したり、クリエイティビティを発揮したりすることについて楽観視しています。AIによって職場が変わり、社員の幸福度が向上する可能性を心から信じているのです。」
Match Group CTO、Will Wu氏

より幸せでより生産性の高い企業を目指して、ChatGPT Enterpriseを活用

Match Groupがより良い製品づくりのためだけでなく、社員が能力を発揮できるようChatGPT Enterpriseが持つ可能性をいち早く評価したところ、そこにはインスピレーションを刺激する発見がありました。「AI戦略について本格的な話し合いを始め、モデルの推論能力を理解するためにChatGPTを触ってみてすぐ、私たちの想像力は大きく膨らみました。」とWu氏は振り返っています。  

そして、OpenAIのAPIを統合して、例えば、ユーザーがより少ない労力で、より深みのある本格的なプロフィールを作成できるような、新しい製品や機能の開発を進めることに。同時にChatGPT Enterprise を迅速に採用し、数千人の社員に展開しました。このChatGPTはリーダーらが当初期待した以上の成果をあげました。「ChatGPTには分かりやすい活用事例がいくつもありますが、より多くの社員がアクセスできるようになるにつれて、新たなレベルに到達するような驚くべき活用アイデアが生まれています。私たちは、ChatGPTが持つ可能性の一片を垣間見たにすぎないと感じています。」とKantor氏は述べています。

Match Groupでは社員がChatGPT Enterpriseを利用することで、次のような改善が見られました。

  • 部門間のコラボレーション。ChatGPT Enterpriseの最も価値ある活用事例として、技術的なトピックにおけるコラボレーションが挙げられました。プロダクトマネージャーやデザイナーは、たとえコーディングを知らなくても、プロトタイプを開発する新たな方法を見つけることができました。
  • 製品ユーザビリティを検証するフォーカスグループ。デザインチームはGPT‑4のマルチモーダル機能を活用して、ユーザー調査のシミュレーションを実施。ワイヤーフレームをアップロードし、ChatGPTに特定のペルソナを模倣させることで、デザイナーは「ユーザー」にインターフェイスを操作させ、フィードバックを提供してもらいながら、質問を投げかける取り組みを行っています。
  • エンジニアリングの効率化。エンジニアチームはChatGPT Enterpriseを用いて、バグの修正、ドキュメントの作成、新たなAPI群の設計などを行っています。「チームがiOSアプリを統合して、ある機能のプロトタイプを1日で作ったときはまさに驚きでした。何より衝撃だったのは、そのプロトタイプを作成したエンジニアがこれまでiOSアプリを作った経験が一度もなく、ChatGPTを使ってその場でうまく作り上げたことです。」とWu氏は述べています。
  • 知識の共有。Match Groupは、Enterpriseのワークスペースで全社員がアクセスできるカスタムGPTの構築を検討しています。例えば、すべての社内ドキュメントを読み取って検索し、信頼や安全に関するポリシーから技術的な決定事項まで、チームメンバーの理解を深める助けとなるGPTの作成などがあります。「ChatGPTは、主体的に学習する文化を生み出しました。」とWu氏は言います。
  • 翻訳と国際的コラボレーション。「ChatGPTを翻訳に使用することで、まったく新しい形で国際チーム間に真のつながりが生まれ、言語や文化を超えた信じられないほどの共同作業が可能になりました。」とKantor氏は話します。
「ChatGPTは人々が新たな形で学ぶのを助けています。」
Match Group イノベーション担当VP、Mark Kantor氏
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社員に力を与え、製品を強化する

Match GroupはAIを製品や業務により深く組み込む中で、OpenAIとのパートナーシップがさらに深まることを楽しみにしています。

「責任ある方法でAIを社内展開するために、OpenAIからのサポートは重要です。」
Match Group CTO、Will Wu氏

「OpenAIのアカウントチームの協力と支援により、然るべき対話を適切な人々と適切なタイミングで行うことができました。」とWu氏は語ります。ChatGPT Enterpriseによって「全社員の能力が向上した」とするMatch Groupは、OpenAI API を基盤とし、オンラインデーティングサービスの全プロセスにAIを組み込むことを計画しています。「チームの全員が、製品の改善に向けてAIを積極的に構築しているか、活用できる方法を積極的に設計・考案しています。」とKantor氏は述べ、さらにAIの使用について、「社員が生産性や満足度を高めるため日常的に使用するだけでなく、ユーザー同士がつながりを築きやすくなるよう、責任を持って製品に組み込んでいくことを目指しています。」と語っています。